CompactRIOコントローラでは、NI-DAQmxドライバを簡単に使用できるようになり、TSNとの同期が向上されています。こうした機能は、NI Linux Real-Timeによる確定的な操作、LabVIEW FPGAによるFPGAへの抽象化されたアクセス、任意のバス経由による任意のセンサとの柔軟な接続性といった、既存の機能を補完するものです。
代表的なDAQドライバであるNI-DAQmxは、NI DAQハードウェアで15年以上も使用されてきました。グラフィカルな特性とすぐに使用できる種類豊富な関数を備えており、最大5 kHzの波形収集と制御に最適なドライバとなっています。
異種アーキテクチャのプログラミングに伴う従来の課題は、NI Linux Real-TimeおよびLabVIEW FPGAを組み合わせて使うことで解決できます。直感的な1つのソフトウェアツールチェーンで、リアルタイムプロセッサとユーザによるプログラムが可能なFPGAの両方をプログラミングすることによって、システムを迅速に開発できます。
Time Sensitive Networking (TSN) は、分散型の時間の同期と時間依存データの確定的な転送を実現する、次世代のIEEE 802.1イーサネット規格です。TSNを使用すると、すべてのシステムで共通の時間概念が共有されるため、データ収集後のアラインメントが不要になります。
Cシリーズモジュールは、高確度I/Oと計測に特化した信号調節機能を備えており、任意のバス経由で任意のセンサやデバイスに接続できます。こうした高確度なアナログ設計、統合型信号調整、および高精度なタイミングにより、より効果的な意思決定が可能になります。
カスタムポリシーの作成を通じて強制アクセス制御を実現するSecurity-Enhanced Linuxのサポートにより、セキュリティと信頼性が向上されています。数多くのオープンソースアプリケーション、IP、サンプルを利用できます。また、ユーザや開発者が活発に参加しているコミュニティと協力して作業することもできます。
NIのリアルタイム製品はシームレスに連動するため、アプリケーションを正確なタイミングで確実かつ確定的に実行することができます。NIリアルタイムシステムでは、さまざまなハードウェアおよびソフトウェアのオプションが提供されているため、お客様のプロジェクトに適したオプションを選ぶことができます。
CompactRIOコントローラは、EtherCATテクノロジのオプションを備えています。EtherCATはオープンなリアルタイムEthernetプロトコルで、確定性と同期機能が求められる高速のI/Oアプリケーションや制御アプリケーションに適しています。
NIパートナーであるAsoindel社は、CompactRIOハードウェアとLabVIEW FPGAプログラミングを使用して、複雑ないくつかのモデル向けに迅速な応答を実現するHIL (Hardware-In-the-Loop) システムを開発しました。確定性に優れた計算速度と高速でシミュレートされたハードウェア応答により、シミュレーションループの速度は20 µs未満に達しました。
NIは、Intel® IoT Solutions Allianceのアフィリエイトメンバーです。Intel社とNIは提携関係を結び、さまざまな企業に産業運用データの活用を促して、生産設備の健全性向上に寄与しています。
登録商標Linux®は、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI (Linux Mark Institute) からの許諾により使用しています。