業界でのイノベーションに歩調を合わせるように、ワイヤレス規格も進化を続けています。超広帯域 (UWB) IEEE 802.15.4z規格では500 MHzを超える帯域幅が使用され、周波数範囲は3.6 GHz~10.6 GHzにおよびます。 この規格については、資産ローカリゼーション、ワイヤレス支払い、デジタル錠など多くの近距離ワイヤレスアプリケーションにおいてUWBが幅広く利用されることから、精度の高いテストが難しく、さらにその利用範囲は着実に広がり用途の複雑化が増しています。
確実なUWBテストソリューションは、以下の条件を満たす必要があります:
スペクトルマスク送信、シンボル変調確度、搬送波周波数オフセットなど、幅広いIEEE 802.15.4z仕様に完全対応
WLAN、Bluetooth、Cellular、UWBのトランシーバおよびパワーアンプの検証を実施できるオールインワン型テスタ
多用途に対応するNIのPXIベクトル信号トランシーバ (VST)と、統合PXIシステムによるDC測定、デジタル測定、アナログ測定機能によって、同期RF測定が可能
ベースバンド信号の生成機能と解析機能により、周波数範囲と帯域幅を柔軟に選択可能
使いやすいグラフィカルユーザインタフェース (GUI) と幅広いAPIによって、内製のテストインフラストラクチャでもUWBテストの自動化が可能
認定済みデバイスは、FiRaのデバイス認定プロセスに基づき、独立した認定テストラボ (ATL) によるテストを受けています。このテストに合格すると、デバイスが関連するFiRa仕様に適合していることが証明されます。¹
WLAN、Bluetooth、UWBの各ワイヤレス規格に対応する統合型テストベンチであるため、ハードウェアの有効活用を促進
対話型ブリングアップから特性評価まで、実践的な自動化機能を搭載するAPIによって製品化までの時間を短縮
ToF (Time-of-Flight) 測定など、複雑なUWBテストケース機能を搭載
FiRaの認定は、NIのUWBテスト機能の多用途性に関して信頼性と保証をお客様に提供
NIでは、アプリケーション固有の要件に合わせてカスタマイズされた、さまざまなソリューション統合オプションを提供しています。社内で統合チームを組織してシステムを完全に統括することも、NIと世界各地のNIパートナーネットワークの専門技術を活用したターンキーソリューションをご利用いただくことも可能です。
Ultra-Wideband Test Toolkitは、NIのパートナー企業であるMaxEye Technologiesとの協業によって開発されました。同社は、RF/ワイヤレステストアプリケーション分野で確かな実績を持つ、信頼できるソリューションプロバイダです。NIパートナーネットワークは、ドメイン、アプリケーション、および全体的なテスト開発エキスパートがNIと緊密に連携してエンジニアリングコミュニティのニーズを満たすグローバルコミュニティです。
NIは、トレーニング、技術サポート、コンサルティングと統合サービス、メンテナンスプログラムによって、アプリケーションのライフサイクル全体を通してお客様との緊密な関係を築きます。お客様のチームは、NIの地域別ユーザグループに参加することで新たなスキルを発見でき、オンライントレーニングおよび対面型トレーニングで習熟度を高めることができます。
UWB Test Toolkitのパンフレットをダウンロードして、システムコンポーネントと信号生成、解析、測定の各機能の詳細をご確認ください。
¹ FiRa Certification FAQ https://www.firaconsortium.org/certifications/certification-faq
NIパートナーは、日本アライアンスプログラムに参加しているシステムインテグレータを中心としたパートナー企業で、代理店の関係は有していません。また、NIとのいかなる取引関係にも属しません。